いきなりドノスティで家探すそして住民登録

Kaixoと書いてカイショと読む。バスク語でやあこんちはみたいな挨拶。
豚汁と書いて豚汁と読む。そう、私です。
今日はいきなり単身ドノスティに乗り込み、どのように住み着いたかを書こうと思います。
人間の生理的な三大欲求を満たす基本となる場所、それは家です。

行ってから考えればいいやと思っていたけど甘かった笑
要約して書くと、ゲストハウス→Airbnb→ルームシェアっていう道筋でした。

なんと到着するバスの中で治りかけていた風邪が悪化。更には荷物重すぎ。
とりあえずバスの中でバスターミナルから近いゲストハウス(一泊2千円くらい)に宿を取り、寝込みました。
ベッドの中から駆使したのはidealistaというサイト。アプリもあるよ。賃貸、購入売却、ルームシェア。
ドノスティは地価がすごく高いから、若者が一人暮らしをするならルームシェアが鉄板。

私は頼りにする友人はおらず、仕事も決まっていなかったのでとりあえず町の中ならどこでもいいやと思い、
手当たり次第興味があるから見学したいですってメッセージを送ったけど、返信してくれたのはたった一人…。
当時はなんと挨拶と数字の10までしかスペイン語を話せなかったので、英語でメッセージを送ったことも良くなかったんだと思う。
でもidealistaの言語の選択肢に英語ってあったんだもん。
どっちもアルファベットだから通じるって思ってたんだもん。
スペインの大きな観光地なら英語でだいたい用が済むって聞くけど、ドノスティはそこまであんまり。
もちろん英語圏出身の人もいるし、英会話スクール行ってペラペラな人もいる。
最終的にたどり着いた私の大家も英語圏出身。

今でこそ賃貸事情で理解していることがある。
有志が集って一軒丸っと借りて、何部屋か埋めるけど欠員がある場合に入居者募集するパターン。
もしくは大家が一軒持っていて、一人対大家で契約して、全く知らない人同士が集合するパターン。

だから前者のような若者が、共同生活をするのに英語しか話せない人が来て家の中でコミュニケーションに困るような事態にはなりたくないんだろう。って勝手に思っている。
そりゃ困るわな。ただでさえ習慣が違う他人なのに言葉まで通じなかったら目も当てられない。 

んで、やっと返信があった一件は、来月からなら入居できるとのこと。
この時点で6月初め。えー1ヶ月待つのだるー、すぐ入れるとこあんでしょーよ。って思って蹴っちゃったんだよね。

蹴った割に見つからない。焦る焦る。
1週間ほどドミトリーの二段ベッドの上で咳込み鼻をかみルームメイトに心配され、ようやく治りかけて来たのでとりあえず町に繰り出してみた。
出かけたのは行きたいと思っていたジャズバーAltxerri。毎日ライブやってるよ。

この日は近所の音大出身のベースの兄ちゃんといかついギターのおっさんのduoだったわ。
後にここが私のホームとなるのである。

そして一人で聴いていたら声をかけてくれた男性(イニーゴとしておこう)が、
「俺の友達入居者募集してるから聞いといてやるよ〜」って言ってくれてこの町で初めて電話番号を交換した。
男性は後に私ととんでもないことをする。乞うご期待。

ライブも素敵で、初めてまともに人と話し家も見つかるかもしれないと思ってホクホクしてまた寝込んだ。
あれ、風邪ってこんなに長引くんだっけって人生で初めて思った。

んで、そのイニーゴから音沙汰は全くなし。idealistaも全然。
嫌われてんのかなって思った。 世界から笑

困ってゲストハウスの受付の姉ちゃんに「家探してるんだけど難しいね」ってぽろっと言ったら
「この人、大家。部屋持ってるかもしれないからメッセージ送ってみ。」って電話番号くれた。
それが今の私の大家である。

そんな事ある!?

ってびっくりしたけど、普通に待ち合わせして、家の中見せてくれて、どうするか考えさせてくれた。

部屋4つ、台所ひとつ、風呂場ひとつ。でも空いていた部屋は小さくて(四畳半くらい)ダブルベッドで(ほぼベッドで埋まっている)クローゼットなくて窓はあるけど窓の外は温室(内窓っていうんですかね)で360€。
でも立地は悪くはない。 でもやっぱり入居は来月から…。
もうすぐの週末予約入ってるからってゲストハウス追い出される。
どうしようって困ってアレしたのがAirbnb様。
とりあえず今月中の家は確保し野宿は間逃れたのだった。

6月の3週間くらいで確か3、4万円だった気がする。
音大生のカップルの部屋と私の部屋と別にリビングがひとつ。

やっぱり対費用効果が高いのはルームシェア>エアビー>ゲストハウスですわい。

私の部屋400€
部屋
部屋
後に同居人に一つ破壊されるのである

ほんで本入居が決まり、大家と私は契約書にサイン。
契約書には色々決まりが書いてある。

そして一番大事な住民登録。empadronamientoと書き、エンパドと呼ぶ。

入国から1ヶ月以内に住民登録をしなければならないとかそんな噂があるけど違反したらどうなるかは知らん。
多分誰にも咎められない。

ワーホリをして学んだことは、生きていればどうにでもなるってこと。

私はパスポートとその見開きのコピーを持参し、大家がその家の権利の契約書を持って来て一緒に市役所に行き住民票が発行される。
私は大家が来てくれたからスムーズだったけど来てくれないパターンもあるようで、その場合は書類全部持って市役所行くだけ。

もう一つ大事なこと。相手が人間だから何が起ころうとどうにかなる。

住民票ができたら次はNIEカードと社会保障番号numero de seguridad socialの取得。
これについての詳しくは次回に。

Agurと書いてアグールと読む。さようなら。

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